2017年6月29日木曜日

安比高原の鈴蘭

 
宮沢賢治 貝の火 より
 
子兎のホモイは悦んでぴんぴん踊りながら申しました。

 「ふん、いい匂だなあ。うまいぞ、うまいぞ、鈴蘭なんかまるでパリパリだ。」
風が来たので鈴蘭は、葉や花を互いにぶっつけて、しゃりんしゃりんと鳴りました。
ホモイはもう嬉しくて、息もつかずにぴょんぴょん草の上をかけ出しました。

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