2017年6月27日火曜日

安比高原のゼンマイ

 
童話 雁の童子 より
 
童子さまの脳はもうすっかり疲れて、
白い網のようになって、
ぶるぶるゆれ、
その中に赤い大きな三日月が浮かんだり、
そのへん一杯にぜんまいの芽のようなものが見えたり、
 
また四角な変に柔らかな白いものが、
だんだん拡がって恐ろしい大きな箱になったりするのでございました。
 
母さまはその額が余り熱いといって心配なさいました。

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